中古車選びの基準になるものはいくつかありますが、外観、つまり見た目で車を選ぶ人が多くいます。もちろん綺麗な車に乗りたいと思うのは自然なことですし、外観が整っている車に乗っていると愛着も沸きます。
外観だけで決めてしまうというのも一つの選択ですが、それでも注意しておかなければならないことがいくつかあります。では、中古車を購入する際に外観や外装のどんな点に注意してチェックすると良いでしょうか。
まずはボディタイプを考える
特に買いたいと思っている車が決まっていない場合、とりわけ初めて車を購入する人はどんな車にすれば良いのか迷ってしまうことでしょう。見た目のカッコよさといっても、カッコいい車はたくさんあります。そのような場合にはまず、車のボディタイプを決めると選択しやすくなります。
現在、主流となっているボディタイプには軽自動車、セダンタイプ、ステーションワゴンタイプ、ミニバン、コンパクトカー、そしてSUV(スポーツユーティリティビークルの略)などがあります。そしてそれぞれに長所・短所があります。
軽自動車の特徴は小回りが利くことと維持費が安いことです。最近の軽自動車には広い車内のモデルもたくさん出ていますし、ボディカラーや外装のパーツも充実しています。軽自動車でも外観にこだわったモデルが多くあります。
コンパクトカーは小回りが利くこと、そして燃費も良いという特徴があります。コンパクトカーは軽自動車よりも排気量が大きいため、軽自動車よりもパワーがある車です。そのため、街中だけでなくある程度の長距離ドライブにも向いています。
ミニバンは車内がとても広く、大人数が乗れることが特徴です。各メーカーより高級ミニバンもたくさんラインナップされており、選択の幅が広がっています。大人数で利用したい方や、アウトドア好きで荷物をたくさん載せたい方にお勧めです。
セダンタイプは運転席の快適さ、そして安全性能の面でメリットのあるボディタイプです。セダンタイプには高級車も多くあり、やはり高級車は外観もカッコいいものが多いです。
ステーションワゴンやSUVは走りと遊びの両方を楽しみたい人にお勧めです。車内の収容が大きいにもかかわらず、パワーのある走りが特徴です。
このように、車の外観にも様々なタイプがあるので、まずはそれぞれの特徴を理解しておくと良いでしょう。その上で自分の生活スタイルに合ったタイプを決めてから選んでいくと良いかもしれません。
外装をチェックする
ボディタイプから欲しいと思う車を決めたならば、さっそくカッコいいと思う車を選びます。その時に注意しなければならないのは、車の外装にダメージがないかどうかをチェックすることです。
最も重要なのは車全体の外観・外装のチェックです。車体のパーツ同士の隙間が、変な感じで空いているとか、幅が均一でないような場合には注意が必要です。車に事故歴がある場合、傷はキレイに直すことができますし、ダメージのひどいパーツも新しいものへと交換することができます。
しかし、車体本体のダメージはキレイに直すことはとても難しいです。特に車全体のフレームが歪んでしまっているようなダメージは、完璧に直すことはほぼ不可能です。そのため、ボディの隙間やパーツ同士の隙間に違和感があるならば、きちんとディーラーに確認するようにしましょう。車体が歪んでいる車は剛性に問題がありますし、後々に大きな故障に発展する可能性があります。
外装や外観のチェックで同時に行うべきことは細かい傷のチェックです。比較的傷がつきやすい場所は、ドアやドアミラー、そして車の下の方(フェンダーの下)です。
ドアやドアミラーはどうしても生活していると傷がついてしまう場所です。そのため、よく見てみると細かい傷があることに気づくかもしれません。気になるような傷であれば、購入前にしっかりとディーラーと話し合っておきましょう。車の下の方も傷も見落としがちなので忘れないようにチェックしておきましょう。
その他にもチェックしておいた方が良い場所
外観や外装でチェックしておくべき箇所にはフロントガラスやタイヤも含まれます。実はフロントガラスも比較的傷つきやすい場所の一つです。スクラッチ傷のような細かいものも問題ですが、大きな傷やひびなどが入っている場合には最悪車検が通らないので注意が必要です。
同じように、タイヤやホイールも傷が無いかきちんとチェックしましょう。ホイールはとても傷がつきやすい場所なので、中古車であれば多少の傷はあると思います。どのくらいの傷であれば妥協できるのか、しっかり確認しておきましょう。また、タイヤは消耗品ですが、タイヤが傷ついていたりすり減っていたりするものは、安全面から考えても避けるべきです。
車を購入する際に新しいタイヤに変えてもらうことができるのか、ディーラーに確認しましょう。ディーラーがタイヤ代まで保証できないようであれば、タイヤ交換の費用も含めて予算を立てる必要が生じます。
まとめ
外装は、一度購入して乗り出してしまうと、キズや凹みなどを後から発見しても、購入前からあったものなのか?購入後についたものなのかの判断が困難です。
よって、購入前にどれだけ慎重に確認できるかが勝負になります。特に、ガラス面のキズなどは、車検にも影響しますので要注意です。